若ハゲ29です。
以前、転勤の多い会社で働いていました。
独身だったので何とかやっていけました。
しかし、結婚が迫り、転勤という制度が非常に邪魔になってきました。
今回は転勤制度について考えていきます。
転勤とかいうクソ制度
従来の転勤制度
昔は終身雇用で安定した人生が送れていました。
そのため、転職して収入を下げる必要性は低かったわけです。
すると、人が辞めないので、会社は独自の人事制度を作れるようになります。
それが転勤制度です。
転勤はいわば女性を無力化する制度でした。
妻が夫についていくために会社を退職し、全国を転々とすると、妻は正社員の職にはありつけないわけですよ。
また収入が夫に一本化することで、夫は会社を辞められなくなります。
ただ、役割が分担したことで効率はいいです。
夫は会社に専念してお金を稼ぎ、妻は家事と子育てに注力する。
優秀な社員を自社に留めておけるので、会社側にもメリットのある制度でした。
会社に長くいればいるほど、社員は社外のスキルが身に付かず転職できなくなりますからね。
時代は変わった
しかし、今はどうでしょうか。
会社の寿命が短くなり、転職が当たり前になりました。
時代の変化が激しい世界では収入源を一本化するのではなく、共働きでリスクを分散させた方が安全です。
共働きであれば、どちらかがリストラになっても、片方の給与と貯金で当分の間は食いつなげます。
しかし、全国転勤の場合、夫の収入1本になるため、夫がリストラになると終わりです。
とすると、一緒に住むうえで勤務地ってすごく重要です。
特に子供を考えたときです。
子供2歳です。転勤になりました。妻が一人で働きながら育てます。
これは無理っす・・・。
シングルマザーは偉大ですよ。
共働きの必須条件として職場がお互い家から通勤圏内があることかと。
子供が小さいときに転勤辞令をくらうと即詰みします。
まぁ、子供が中学生と小学生で妻が働きながら面倒みるというのもきついので、子供がいる以上、転勤はしたくないものです。
転勤制度を整理すると、
転勤が成り立つ前提は夫が終身雇用であること。
そして、終身雇用が崩壊したのが現代です。
すると、この制度のメリットが薄くなってきました。
独身だったら転勤があっても大丈夫だと思います。
会社がつぶれても困る家族はいないし、一人身なら実家に帰るなり、家賃3万の田舎に住むなり、次の職が見つかるまで当面はしのげるでしょう。
しかし、結婚すると話が違います。
結婚して子供が生まれました。
転勤辞令が出ました。単身赴任です。
孤独ですね。
会社が不景気で潰れました。
えっ、嫁と子供はどうしよう・・・?
こうなります。
つまり、現代の変化の早い社会では「収入源の分散とお互い近隣地で勤務」が戦略として有効となったのに対し、転勤という制度はこの両方をぶっ潰すわけです。
現代の共働き
・収入の分散
・お互い近接地で勤務
全国転勤の特徴
・収入の一本化
・勤務地が転々とする
転勤の会社は現代にマッチしません。
では共働きで同じ勤務地で働き続けられるのか・・・。
日本の状況を考えるとそちらも厳しい状況です。以下で説明します。
グローバル転勤の時代
日本国内のみのビジネスはジリ貧状態であり、グローバル展開が求められます。
すると、日本の企業は国内転勤に加えて、海外転勤も当たり前に導入するでしょう。
こうなると、共働きは維持が非常に難しい。
会社によっては夫の海外転勤についていくために2年くらい休職が取れるところもあるそうですが、グローバル転勤が続くと休職期間を超えることもあります。
すると、専業主婦がふえる方向に戻るのだろうか。
それとも家族形態が根本的に見直されるのか。
結婚が現代にマッチしないのか。
難題が降りかかりますね・・・。
理想の描けない夫婦の働き方
共働きの時代になりましたが、この制度はグローバル化の時代にどこまで維持可能なんでしょうか。
夫、妻が定期的に海外に行くような場合、共働きは非常に厳しいでしょう。
子供がいれば尚更です。
こういう世の中になると、ますます結婚が難しくなりますね。
理想像が描けないんですよ。
1人で家計を担うのは責任が重すぎるし、かといって転職もベターな選択肢ではない。
こういう場合は結婚に踏み切れないです。
こうなると、日本ではますます未婚化・少子化が進む気がしていますが、政府はどう解決していくのでしょうか。
日本が悪くなるビジョンしか見えませんが、我々は日本全体のことを考えず、個人の幸せを目指した方がよさそうです。
個人の幸せと日本全体の幸せを切り離して考える際には下記の本を読んでみてください。
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