こんにちは、若ハゲ30です。
本記事では鉄道業界のダメなところをピックアップします。
私は鉄道業界に6年間在籍しておりまして、その経験から分かった真実をお話しします。
鉄道業界全体のお話しについては以下の記事から。
また、鉄道電気系の技術職のお話しについては以下の記事を。
ここがダメだよ鉄道業界
コロナで揺らぐ安定神話

鉄道業界の代名詞と言えば「安定性」でした。
鉄道会社は絶対につぶれないから安心であるという説です。
しかし、コロナをきっかけに外出自粛モードが全開。
さらに、全世界でリモートワークが拡大しています。
そうすると、外出の機会が減り、鉄道の収益が上がらなくなります。
JR東日本では大幅なボーナス減をくらっています。
https://www.jomo-news.co.jp/news/domestic/economy/218394
こんな状況ですから、鉄道の安定神話が崩壊に向かっていると思われます。
今までは安定であったからこそ、就活ランキングの上位を占めていた鉄道企業。
しかし、安定という魅力を失いつつあるのです。
もちろん、潰れるというと言い過ぎかもしれませんが、業界としての弱体化は間違いなく進むでしょう。
2020年から一気に斜陽産業の仲間入りを果たしました。
これからはより一層、鉄道以外での収益確保が必須です。
私鉄は以前からそちら方面に主力を注いでおりますが、JR系列はいまだに鉄道出身者が強大な権力を握っている状況です。
業界として鉄道一本からの脱却を図れるか。
これが生き残る企業の必須条件になるでしょう。
変則勤務

鉄道は早朝から深夜まで稼働しています。
そして、設備のメンテナンスを深夜に行います。
さらに、365日1日も休まずに運行しています。
すなわち鉄道事業は24時間365日営業というハード業務なのです。
当然、少人数で回せる業務ではありませんから、大人数を雇いシフト勤務を組んで365日営業を行っています。
シフト勤務は慣れれば楽ですが、仕事中心の生活になります。
土日、祝日は関係ありませんし、早朝や深夜勤務が当たり前になります。
家族団らんが難しいですし、友達や彼氏・彼女とスケジュールが合わないなんて当たり前。
さらに、不規則勤務で生活のリズムは崩れます。
働き手にとってシフト勤務はプライベートが犠牲になるのです。
また、これからこの勤務体系を続けられるのでしょうか?
上記で述べたように収益は減少傾向。
さらに、人手不足という日本のお家事情。
大人数を雇う余裕もなければ、人手も確保できないのです。
IT化を進めるべきなのですが、まだまだ課題がたくさんあるのです。
進まないIT化

鉄道事業がやるべきことは新しい事業の開拓、新しい分野の人材育成です。
鉄道事業に人手をかけている場合ではないのです。
確かに安全を確保することが鉄道業界の絶対の使命です。
それだけは人を輸送する限り、未来永劫変わることはないでしょう。
鉄道業界は「安全は最後は人が確保する」という金言を根拠にIT化を拒んできました。
さらに強固な組合により現場の人間の雇用を確保する働きでますますIT化は進みませんでした。
しかし、今の時代はあらゆる業界でIT化が進み、人間を超える知能を持ったAIが登場しているのです。
鉄道業界は駅員や運転手に多くの人手を確保していますが、彼らの役割は残念ながらITやAIで代替可能な時代なのです。
考えてもみてください。
自動車の運転ですら自動化間違いなしの時代なのです。
一方通行の直進で障害物がなにもない電車の運転は何十年も前から自動化することが可能だったのです。
山手線では自動運転がやっと導入されるようです。
しかし、遅すぎます。
鉄道は一朝一夕で自動化ができるものでもないのです。
一路線の工事で5年は最低かかります。
つまり、多くの路線を自動化するには今後何十年と時間をかけないと自動化は進まないということです。
そんなことをしている間に時代に取り残されます。
はっきりいって手遅れという状況なのです。
新規事業に使えた人材を鉄道事業に放り込むという愚策を何年続けるのでしょうか。
スキル問題

鉄道業界の仕事は鉄道事業専門のスキルしか溜まりません。
すなわち、転職が難しいということです。
例えば駅員の業務。
他の業界でどう使うのでしょうか?
思い当たる節がありません。
運転士の業務。
もうほかの業界の運転業務は近いうちに人間が不要になります。
技術分野でも同じです。
鉄道は専門知識の塊ですが、他業界で役に立たない代物なのです。
終身雇用が崩壊した現代で転職が難しい業界となると労働者にとってはメリットが薄いと言っていいでしょう。
女性に向かない男社会

鉄道業界は圧倒的に男が多い業界です。
特に技術職は酷いものです。
今後、女性に雇用を支えてもらう社会にあって女性労働者を獲得できないのは痛すぎます。
また、女性を惹きつける魅力が鉄道業界にありません。
鉄道の現場は肉体労働で女性に向きません。
さらに男社会特有のサル山の空気が蔓延しています。
フラットな雰囲気がまるでない。
女性にとっては居心地が悪すぎます。
女性の新しい感性が必要なので、会社は男社会をすぐに改善すべきだと思います。
これを知っても鉄道と心中するかい?

以上、鉄道業界のダメなところを書き連ねました。
これを知っても読者の皆様は鉄道業界を志望しますか?
よくよく考えてから進路を決めましょう。
鉄道業界は新しく生まれ変わる必要があります。
それができるか否かは「会社のトップの人間が決断できるか?」でしょう。
鉄道に携わる人間としてトップの英断に期待しておきますか・・・。
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