こんにちは、若ハゲ30です。
総合職と一般職、それは明確な「区分」であります。
総合職は幅広いフィールドで活躍が期待され、出世スピードが早い傾向があります。
反対に一般職はフィールドが限定され、あまり出世は期待できない採用形態です。
国家公務員の総合職と一般職が分かりやすい例です。
国家公務員の総合職となれば、省庁のトップの座を争うエリート達の集まりで、ほぼ全員が省庁の課長以上になってしまいます。
反対に一般職は引退間近で課長代理がやっとこさの状態。
出世という概念から見れば、総合職が魅力的です。
それは今も変わらないです。
そして、平成・昭和の時代であれば公務員も民間も総合職が大人気でした。
ポジションが手に入り、給与も高いのが総合職です。
しかし、時代は変わりました。
果たして総合職は現代でも魅力ある職種なのか?
いえ、負け組です。
Contents
総合職は負け組
総合職といっても色々ある
総合職という言葉はあいまいです。
例えば、ある企業では全員が総合職として採用されます。
一方で、少数精鋭の総合職とその他大勢の一般職という企業もあります。
前者は電気メーカーがいい例でしょう。
全員が横一線に並び、同じスタートを切ります。
後者は JR 系列の会社が該当します。
少数精鋭の総合職を雇い、彼らは出世のスピードが早く、転勤エリアが広いです。
今回考慮するのは後者の「少数精鋭の総合職とその他大勢の一般職」という構成の企業についてです。
かつての花形「総合職」
個人のアイデンティティが仕事であった時代。
男たちは仕事を最優先にして生きていたのです。
その時代はその人物の勤め先やポジションでその人間が測られました。
そうなると出世が非常に高い価値を持ちます。
世間からは羨ましがられ、自分も正しい道を歩んできたと確信できたでしょう。
一般職であれば年下の上司にへいこらしなくてはいけません。
すごいストレスです。
この時代であれば総合職一択です。
総合職は様々な部署を経験し、専門スキルを身に着けるよりも、ゼネラリストとして育成され、社内の人脈作りが大切でした。
終身雇用が保証されていたようなものなので、その社内で上り詰めることだけ考えていればよかったのです。
総合職は一流大卒者を中心に採用され、限られた人間だけが収まるポストだったのです。
しかし、時代は変わりました・・・。
総合職が犠牲にするもの
総合職は出世スピードが早いというメリットがありますが、相応の犠牲を伴います。
総合職の犠牲
① 幅広い転勤エリア
② 激務
③ 社内のお付き合い
この犠牲はそれなりに意味があって払わざるを得ないものです。
総合職とは出世が義務付けられている人たちです。
では、出世するために必要なものは何でしょうか?
① 幅広い転勤エリア
まず、一つは会社の業務を理解している必要があります。
大企業は全国を相手に商売をしています。
幅広い勤務エリアがあり、様々な職種がある。
出世するのであれば、これらを理解する必要があるので、勤務地は広くなり、様々な部署を経験する必要があるのです。
最初は地方の管理職になり、次第に大都市の管理職に昇格していくのが一般的。
ただし、若いうちからいろんな地域に配属されるので転勤が増えます。
これが犠牲①の「幅広い転勤エリア」の原因です。
② 激務
出世して要職につくのであれば、そりゃあ優秀な人間でないと困ります。
仕事ができる人間でないと管理職は務まりません。
会社側は総合職にはたくさんの仕事を与えて能力を測ります。
配属も忙しい部署になります。
さらに、たくさんの同年代の社員と競わせます。
管理職は僅かなポストしかありませんから、ライバルたちに勝利し、ポジションを掴み取る必要があります。
勝利には成果が必要ですし、たくさん働かなければ人より抜きんでることはできません。
ですから、必然的に総合職は激務になります。
③ 人付き合い
出世するにはその会社のボス達に引っ張り上げてもらう必要があります。
人付き合いはとても大切です。
プライベートな時間を社内の人脈つくりに費やす必要があります。
プライベートを犠牲にしても、ボス達に覚えてもらい、可愛がってもらえればしめたもの。
さらに仕事では上司を立て、部下には舐められず使いこなすことが求められる。
人付き合いをミスると大変なことになります。
現代に即さない総合職

前の時代であれば総合職では犠牲を払いつつも出世という見返りがあったので何とか頑張れました。
しかし現代では価値観が多様化してきました。
ゆとり世代、さとり世代が登場し、従来の仕事一色の人生に疑問を持つ人が圧倒的に増えました。
人の上に立つことよりも大事なことがある。
仕事より家族やプライベートな時間が大切。
転勤なんて嫌だ。
残業大嫌い。
出世はコスパが悪い。平でいい。
会社で頑張って出世することの価値が落ちてきたのが現代でしょう。
会社より大事なものをそれぞれが抱えています。
そもそも自分の会社がいつまで持つのかも定かではありませんし。
仕事に身をささげるのではなく、一度きりの人生を自分なりに楽しみたいという人が大半なのではないでしょうか。
そうすると、出世のために犠牲にしてきたものの価値が実は出世より遥かに大切であったことに気付くのです。
つまり、総合職はコスパが悪くなってしまいました。
転勤あり、激務、大変な人付き合いと三拍子揃った総合職は人生の質(Quality Of Life)を上げるという観点からいくと不合理な働き方なのです。
総合職は負け組

私もかつては総合職として少数エリートの自覚のもと働いていました。
しかし、感じたのは「自分は損をしている」というもの。
総合職は一般職に比べて給与が高いかと言われるとそうでもありません。
総合職が犠牲にしているものを考えれば給与という待遇面は納得できないもの。
さらに、転勤が発生すると共働きが難しくなります。
子供が生まれれば単身赴任。
何のために結婚したのか、誰のために働いているのか・・・。
子供の負担を一人で抱えることになる妻は仕事を辞めて専業主婦になることが予想できます。
そうなると、一般職で共働きする人に世帯収入で負けるのですから本末転倒だなと。
しかも当の出世した人たちはというと大して幸せそうでもない。
管理職にのしかかるプレッシャー、仕事量を見るとこうなりたくないなという気持ちが湧きます。
会社のイベントもほぼ強制参加でプライベートな時間が削られていきました。
悟ったのは総合職は負け組だということ。
これからの人生を歩んでいくうえで、あまりプラスは望めそうにありませんでした。
ですから、安易に総合職だからと飛びつくのはお勧めしません。
このブログの就活や転職を控えた読者の皆様には、自分は何を大事にしたいのかということと、会社を徹底的にリサーチすることをお勧めします。
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