最近では死語となりつつある「愛社精神」。
昭和の時代や平成の前半では力のあったこの言葉。
サラリーマンに納税させるために政府、マスコミがこぞって社畜精神を煽ってきたからできたのだと思います。
・働くやつが偉い、働かないものはクズだ。
・正社員は会社に尽くすもの。
はっきり言って、単に労働者がバカだったのでしょう。
資本主義のシステムを知らなかっただけなのです。
周りの空気に左右される烏合の衆だったのです。
私も資本主義がわからず、最近までバカでした。
バカがこんなにいた理由は情報が欠如していたことです。
単に知識がなかった。
だから嘘の情報に踊らされていたのです。
しかし、インターネットが普及し、情報が出回るとこの「愛社精神」なんてゴミクズのような概念なんだとみんなが認知しだしました。
インターネットにより知識レベルが上がり、価値観が多様化したことで、多くの人にとって会社に尽くしても報われないことが判明してしまったのです。
Contents
会社なんて従業員個人のことなんか屁だと思ってる
この世を支配する資本主義のシステム

この世の経済の基盤となっているのが「資本主義」というシステムです。
会社の仕組み
1.起業家が事業を起こす。
2.事業に必要な従業員を雇う。(その集合体を会社と呼ぶ)
3.「会社の事業が儲かる」と資本家が判断するとその会社の株を買い、会社は資金を得る。
4.会社は得た資金を使って事業で利益を生み出し、資本家(株主)に利益を還元する。また、従業員に得た利益から給与を払う。
5.2~4の繰り返し
会社の仕組みと書きましたが、ほぼほぼ資本主義の説明になりました。
資本主義とは、資本家が労働者から労働力を買って商品を生産し、利益を得る経済システムのことです。
会社は起業家(社長など)のものではなく、資本家のものです。
金を出してるやつが一番偉いのです。
資本主義の主役は資本家です。
このシステムで最も利益を得るのが資本家です。
ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスは会社の社長ですが、資本家であるからこそ普通の人と信じられないくらいの格差が生まれるのです。
どんな一流企業に入ろうと、従業員はただの労働者です。
社長も労働者です。
資本家と労働者の間には絶望的な格差があります。
そもそも人種が違うと認識しておいた方がよいでしょう。
端的にいえば、貴族と奴隷です。
現代のモラル的に曖昧にされていますが、システムで見ると明らかです。
古代と何も変わっていません。
(とはいえ、昔の奴隷よりは待遇はだいぶ改善されているのですが。)
常にこの世は支配する者と支配される者に二分されているのです。
そして、支配する側は圧倒的に少数で、支配される側は圧倒的多数なのです。
これは過言でもなんでもなく事実です。
従業員は資本主義システムの一部

この資本主義のシステムを見れば、従業員の立場は明らかです。
「事業で得た利益から働いた分の給与が支払われる存在」
ということになります。
これ以上でも以下でもないです。
これを頭に入れておくことが非常に重要です。
どのような仕事をしていようと、仕事にどれだけプライドを持っていようと、いわゆるサラリーマンである限り、会社のシステムの一部です。
自分はただの歯車なんだという認識が欠けて会社を家族のように勘違いしていたことが、昭和の悲劇です。
モーレツ社員はこの勘違いが生み出した悲劇の産物です。
家族であれば一人ひとりが替えの利かない大事な存在ですが、社員はいくらでも替えがきいてしまう部品なのです。
自分は部品なのだという認識を持てば、会社に尽くす馬鹿らしさに気付けるはずです。
会社の倫理

会社が存続できるか否かは単に「利益を生み出せるかどうか」です。
いかに素晴らしい、誇れる事業だとしても利益が上がらなければ会社を存続させることができません。
会社の全ては資本家が判断することです。
資本家は儲からないと思えば投資しません。
事業自体の尊厳だとかカッコ良さとかは二の次です。
つまり、利益のためなる何でもやるのが会社です。
会社は事業に必要な人材を雇います。
儲かる事業であれば存続・発展させ、儲からない事業であれば切り捨てる。
これを繰り返すのみです。
利益を起点に考えると会社は非常に合理的なシステムなわけです。
会社なんて従業員個人のことなんか屁だと思ってる

では本題に入りましょう。
利益主体で動くのが会社という組織です。
では、従業員の希望というものはどのように考慮されるのでしょうか。
残念ながら個人の意思なんて全く会社には関係ありません。
あくまで会社は利益を出すことが最優先です。
そして従業員は会社の利益を生み出すシステムの一部です。
従業員を僻地に転勤させようが、意地汚い仕事をさせようが、利益が出るなら何でも従業員にさせます。
利益が上がらなければリストラです。
一応、日本では正社員の雇用は法で守られているため、直接のリストラはできませんが、追い込み方はいくらでもありますからね・・・。
とはいえ、あまりにも給与だとか勤務条件が悪ければ人が集まらないので、従業員の需給バランスでその辺はうまく調整されます。
その辺が全く調整されないのがブラック企業という組織です。
少し話は逸れましたが、一言でいえばこうなるのです。
会社なんて従業員個人のことなんか屁だと思ってる
会社からしたら従業員は使ってなんぼです。
使い倒してダメになったら補充・置換すればいいだけです。
従業員の一生のことなんて考えていませんよ。
結論:会社とはドライな関係を築くべし

会社が我々労働者のことを歯牙にもかけないのであれば、仕方ありません。
こちらもそれなりの対応をするしかないでしょう。
まず、会社とはドライな関係を築くことですね。
我々は会社に労働力を提供し、対価として給与をもらう。
これだけの関係です。
愛社精神なぞクソくらえです。
残業はなるべく減らし、貰った分だけ働く。
サービス精神は皆無。
この精神で臨むと義理なども発生せず、楽です。
会社の人間関係も同様です。
会社を離れればその人達との人間関係は基本的に切れます。
よほど馬が合う人は例外ですが。
そんな短期間の関係である人たちにそこまで気を遣う必要はないでしょう。
いずれ切れる関係です。
仕事に支障がでないくらいの関係で十分です。
嫌われたらそれはそれでよし。
割り切った人間関係です。
会社を辞めたり、異動すればほぼ一生会わないような人になりますから。
会社はこちらのことを親身に考えたりはしないので、労働者である我々だって会社とは一線を画した関係にすべきでしょう。
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