若ハゲ29です。
レイカーズとバックスのNBAの試合が12/20(金)に行われました。
ファイナル前哨戦ともいわれ、東西カンファレンスのトップが激突しました。
白熱の試合を振り返ります。
Contents
レイカーズ VS バックス ~NBA~
この男のMVPは確実か!?
NBA選手とは普通の人間からすれば全員怪物です。
NBA全30チームのロスターが15人ですから、全世界で450人しかプレーできないという超狭き門なのです。
まさに全世界のバスケエリートの中のトップ450人が集う最強リーグがNBAです。
そんな怪物が集うリーグの中でも怪物と呼ばれる怪物中の怪物がこの男です。

そう、ヤニス・アデトクンボです。
7フッターに迫る211cmの身長を誇りながら、ガード顔負けの俊敏性を誇ります。
センターの体格でガードのスキルを持つというNBAの歴史上でも存在しなかったスーパーマンなのです。
レブロンはパワーフォワードの体格を持ちつつもガードのスキルを持ちますが、ヤニスはさらに上のセンタークラスの体格なのです。
現状のスキルはややレブロンに劣るかもしれませんが。
今期の彼は平均31点、13リバウンド、5アシストと昨シーズンよりパワーアップし、チームが首位につけていることから今期のシーズンMVPレースの首位を独走しています。
現在はレイカーズやクリッパーズのようにダブルエースを主軸としたチーム作りがNBAの主流ですが、バックスは完全にヤニス1人を中心としたチーム構成です。
彼がどれほどとびぬけた存在かが分かります。
彼の武器は並外れた体格とスピードを利用したドライブで、分かっていても止められない威力を誇ります。
しかし、ヤニスはあまりシュートが上手くないので、引いて守ればかろうじて抑えられるという選手でした。
しかしこの試合ではアウトサイドのシュートが好調で、こうなると誰も彼を止められないという状況でした。
さらに、ヤニスは昨年から状況判断能力も増しています。
ドライブで囲まれても強引にいっていた昨年と違い、囲まれても外にパスを出して確率の高いチョイスをしてきます。
視野とバスケットIQに改善が見られます。
25歳の彼は成長著しいのでした。
バックスが20点リードを奪った前半
ヤニスの凄さを説明したところで、試合に戻りましょう。
1Qは互角です。
両チームともスローペースな立ち上がり。
しかし、雰囲気はプレイオフそのものでした。
ヤニスがレブロンのシュートをブロックし、バックスホームの大歓声を浴びます。

試合が動いたのは第2Qでした。
バックスがヤニスを中心にレイカーズを上回るバスケを展開します。
ヤニスはこの試合5本のスリーポイントを成功させるほどシュートタッチがよかったです。
そんな彼の好調でチームも勢いに乗り、前半では20点に迫るリードを奪う展開でした。
ミドルトン、ヒル、マシューズのスリーポイントが安定して決まる一方、レイカーズのアウトサイドはダニー・グリーンのスリーポイントのみ。
ペイサーズ戦でもそうでしたが、レイカーズはオフェンス面でクーズマ不在の影響が大きいです。
センカンドユニットではクーズマがディフェンスをこじ開けて繋いでくれていましたから。
レイカーズのベンチメンバーはオフェンスで勢いをもたらしてくれる選手が少ない印象です。
ディフェンス面は文句ないんですが。
バックスも主力のブレッドソーが欠場していたので条件は五分でしたが、ディビンチェンゾがその穴を埋めてくれたバックスに対し、クーズマのオフェンスを代役してくれる選手がいないレイカーズのほうが痛手だったのかもしれません。
オフェンスに関してはレブロンとデイビス頼みのレイカーズなのでした。
スタメン出ずっぱりで巻き返しを図るレイカーズ
レイカーズはスタメンに巻き返しを託します。KCP、グリーンとデイビスは出場時間が普段より大幅アップ。
20点差を巻き返すのに本気です。ファイナル前哨戦ということもあり、通常のシーズンの試合という認識はないのでしょう。
一方でヤニスとレブロンはファールがかさみ、ファールトラブルに陥ります。
ヤニスはレブロンやデイビスとのマッチアップなのでしょうがないですね。
レイカーズはスタメンが奮起し、第3Qで8点差にまで詰め寄ります。
KCPとグリーンはスタメンはれるだけの実力がありますね。
グリーンは7本のスリーポイント成功、KCPは18点を記録し、2人ともFGは5割を超えます。
しかし、ここからが遠い。8点差が詰まらない。
マシューズがレブロンをディフェンスし、ターンオーバーを誘発します。
レイカーズはこの試合18ターンオーバーを記録してしまいます。
バックスは14スティールと強固なディフェンスを見せつけます。

デイビスが強引に決めてくれるので何とか8点差のままという感じですかね。
レイカーズはベンチメンバーが4点というのがなんとも・・・。カルーソはもっと打っていいのに・・・。
バックスの完勝
結局最後まで点差を詰めることができなかったレイカーズはそのまま敗戦。
試合結果は111-104でバックスの勝利です。
スタメンを使い倒したレイカーズに対し、バックスは通常通りのローテーションで勝利。
この2チームの差は明確に出たかなと思います。
まず選手層の厚さ。
ヤニスは34点を取りましたが、バックスのその他の選手もまんべんなく得点できていて、分散しています。
的を絞らせないオフェンスが展開できます。
一方レイカーズはレブロンとデイビスでチームの6割の得点を担い、ベンチメンバーが4点のみ。
偏りが目立ち、個人の調子にオフェンスが左右されてしまいます。
次にミスの多さ。
レイカーズはターンオーバーを18も出しており、相手にチャンスを与えてしまいます。
レブロンがボールを運ぶので、純粋なPGに比べてミスが出てしまうのはしょうがないのですが。
ミスを減らさないと強豪相手に勝つのは難しいでしょう。
最後にスリーポイントですかね。
レイカーズは2点を中心としたオフェンスでなかなか得点が伸びづらいのです。
スリーポイントの成功数、確率が共にバックスに負けています。
ここでどうしても開いてしまう点差を跳ね返すようなバックスを上回る利点が見当たらなかったかと。
次回の対戦までに今挙げた差を詰められるかどうかがレイカーズのキーになってくるでしょう。
フロント陣に期待して待つことにします。
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