若ハゲ30です。
私は東京工業大学という大学に通っていました。
世間一般でいえば高学歴の部類に入るかと思います。
学生がなぜいい大学を目指すかといえば、ある程度の社会的信頼を得られ、就職の際に有利になるからでしょう。
そして、なぜ企業が学歴を重視するかといえば、高学歴な人が嫌なことをやれる能力が高く、企業から言われたことをしっかりやってくれるからです。
言ってしまえば、兵隊アリとしては最悪使えるだろうという企業の黒い思惑があるため、高学歴は評価されます。
高学歴とは嫌なことをやれる能力の証明である
高学歴の実態

受験で有利なのは勉強が好きな人と本当に頭がいい人です。
勉強が好きな人は苦も無く勉強する人たちなので成績は当然上がります。
そして本当に頭がいい天才児たちは少量の勉強で良い成績が取れます。
しかし彼らはすごく少ないです。
全体の1%とかそんなものです。
圧倒的に多いのは凡人(私も含めて)です。
しかし、勉強というのは努力でカバーできる数少ない分野なのです。
勉強すればほとんどの人は成績を伸ばすことができます。
ここで重要なのは、勉強が嫌いだけど頑張れるという能力です。
嫌なことをやれる能力が重要なのです。
つまり、高学歴とは嫌いなことをやり遂げる力がある人がほとんどを占めています。
一部の勉強好きや天才たちを覗いて。
企業の実態

企業が新卒で欲しい人材は2種類です。
2.会社の命令を従順に聞く兵隊
1の人材は言わずもがなでしょう。
2の人材についてですが、企業には色々な仕事があります。
社員には好き嫌いにかかわらず仕事が降ってきます。
むしろ嫌な仕事がほとんどなのですが、企業としては仕事をしっかりやってもらわないと困ってしまいます。
そのため、好き嫌い関わらず一定のパフォーマンスが出せる人材が必要なのです。
それが2の人材を企業が必要とする理由です。
1のスーパーマン人材を見極めるのは容易ではありません。
なにせ学生は万という数でおり、採用にかけられる時間が限られているからです。
学生一人ひとりを深く知ることは不可能で、天才の見極めなんてできません。
高卒でハイパー優秀という人を企業は選別できないのです。
そのため、学生を効率的に判断する効率的なシステムが就活です。
一般的な企業が判断する基準は「学歴・エントリーシート(ES)・面接」になります。
3基準のうちの1つで高い評価を得られるのですから、高学歴は就活システムで有利ですね。
学校名一つでその人の努力量が判断できるわけで、有効な指標だとは思います。
そして、企業としては、とりあえず優秀に見える人材を採用しておき、働いて実務能力や性格が分かってきたら1と2に社員を分類していけばいいという思考です。
採用した社員の中に1のスーパーマンがいればラッキー。
あとは2の人材として使い倒せばいい。
高学歴は兵隊アリとして使い倒すべし

上記の人材分類で「1.将来の会社を引っ張っていける超優秀なごく僅かな人間」のスーパーマンは早いうちから抜擢され、ガンガン出世していきます。
そしてこの1のタイプは、学歴はほぼ関係なく能力です。
バリバリ仕事ができる優秀な人は能力で上に上がっていきます。
配属くらいは学歴で決まってしまうかもしれませんが、期待したパフォーマンスが見せられなければ、東大であろうと社内のエリートコースに進めません。
そしてほとんどの人間はこの1のタイプの人材にはなれないのです。
トップの指令を出す層は少数で充分ですから。
ということで、ほとんどの人間は「2.会社の命令を従順に聞く兵隊」のタイプとして社内で働いてもらうことになります。
要は兵隊アリです。
この兵隊アリに重要な資質は
・嫌な仕事でもやり切れること
になります。
ここで思い出してください。
上で説明した高学歴の実態を。
高学歴の本質は「嫌いなことをやり遂げる力がある人」でした。
つまり、兵隊アリにぴったりの資質を持っているのです。
この資質を学歴が保証しているので、企業としてはたとえ優秀じゃなくても兵隊アリとして使えばよいということになります。
それでも高学歴には価値がある

高学歴を少し悪く書いている印象があるかもしれませんが、私は学歴は取得すべきだと思います。
特に凡人であれば。
高学歴というだけで大企業、官庁へ入るチャンスをつかみ、高待遇を受けられる確率が上がります。
天才ならば話は別ですが、普通の人間が自分の優秀アピールをESや面接だけで伝えるのは難しいですよ。
近年はエンジニアなどの学歴が関係なくスキルで勝負する職業の価値が上がり始めており、学歴の価値は目減りしてきました。
しかし、何も才能がないという大多数の人間にとって、勉強を頑張って大企業、官庁に入ることは依然として有効な人生戦略であります。
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