千日回峰行という荒行


若ハゲ29です。
2年前、私は激務と転勤が嫌で転職しました。


自分は出世のために嫌いなことをとことんするという努力ができないのだと悟ったのです。
(転職してすべてハッピーでは全くありませんが。)


受験勉強は1~2年という限られた期間だったので、頑張れました。
しかし、仕事は40年です。


はっきり言って辛いことを頑張るには長すぎる。
そういう考えなので、途方もない努力をできる人たちを心底尊敬しています。


中でもお坊さんはヤバいです。
何でこの現代にあんな禁欲生活が送れるのだと心底不思議であり、畏敬の念を抱いてしまいます。


比叡山延暦寺天台宗には千日回峰行というこの世のものとは思えない凄まじい苦行があるので、紹介させて頂きます。
どんな辛いことでもこれに比べれば、やわでしょう。


そう思わせてくれる苦行です。
辛いときはいつもこの行を思い浮かべてください。 

千日回峰行という荒行



千日回峰行とは


険しさを極める山中を1日30km、最短でも7年の歳月をかけ、1000日間歩き続けるという行です。


1〜3年目は年に100日、4〜5年目は年に200日行います。
そして最も過酷な「堂入り」に入ります。
6年目は100日歩き、7年目は再び200日歩くと。
これが最短の7年コースになります。


ただ歩くだけではなく、決められた場所(260箇所以上)で礼拝も行います。


この行の凄まじいところは死を覚悟することです。
途中で行を続けられなくなったときは自害することになります。そのための「死出紐」と、短剣、埋葬料10万円を常時携行します。


行にいったん入れば、中断は許されません。
40度近い熱が出ようが、体を痛めようが、歩き続けるのみ。


辞めたら自害しないといけないんですから。
条件がきつすぎますね。
というかとても人間ができる技だと思わないんですが。


酒井雄哉阿闍梨は行の最中に、足を石にぶつけて足の親指が割れて腐らせてしまいました。
お医者さんに来てもらい診てもらうと、化膿がひどすぎて今すぐ膝ぐらいの下から切らないと足全体が腐るところまでいったと。


しかし、行の最中なので、休むこともできないし、手術して治療もできない・・・。
そしたら修行を続けながら死にたいと。


しかし、歩いているとあまりに痛いので、自分で懐刀で傷口を切って膿をしぼったそうです。その痛みで気絶したと・・・。
それで行の最中に治ってしまったそうです。


壮絶すぎるエピソードですね。
要は死を覚悟しないとできない修行なんですね。


今は100日回峰行という修行で見極めを行って、選別されないとできない行になっているようです。

こちらの本を読むとさらに凄まじさがお分かりいただけるかと。



タイムスケジュール


ここでは例に大峯千日回峰行のスケジュールを書きます。
参考にしたのは塩沼阿闍梨 さんです。


23:25 起床、滝行をする

00:30 本堂を出発
      きつい上り坂を3時間

05:00 夜明け

08:30 大峯山の山頂に到着、同じ道を下山する

15:00 下山、次の日の準備(掃除、洗濯など)

19:00 就寝



きつすぎますね。
一日で無理です。

 

堂入り


この行の最もつらいところです。

5年700日を満行すると、堂入りが行われます。
9日間にわたる断食・断水・断眠・断臥の4無行です!!

人間業ではありません。

最も辛いのは断水のようですね。

食べないので眠くない、横にならなくてもいいということで、水が最もネックになる模様です。
9日間も水飲まないでよく生きられるなと。

水を飲まないでもお小水は朝晩必ず出るようです。
人体は不思議ですね。

そして、この行の最中は五感が研ぎ澄まされるそうです。
線香の灰が落ちて砕ける音が聞こえるレベルまでいくそうです。
すさまじい。


そして、堂入り中は、不動明王の真言を唱え続けます。
毎晩、深夜2時には堂を出て、近くの閼伽井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にこれを供えます。
水を汲みに出る以外は、堂中で10万回真言を唱え続けます。

堂入りが終わると


6年目にはこれまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60 km の行程を100日続けます。

7年目には200日行い、はじめの100日は全行程84 km におよぶ京都大回りで、後半100日は比叡山中30 km の行程に戻ると。


以上が千日回峰行のあらましになります。
行を満行すると「北嶺大行満大阿闍梨」となり、生き仏となります。


こんな荒技に比べれば、我々のストレスはたかが知れているのでは?
ただ、行者さんは喜んでやっている人もいて、感じ方は人それぞれかもしれませんが。
私は辛いときはこの行を思い出し、自分の苦しみはまだまだだなと思うようにしております。

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