薄毛ガイドラインなるものを発見





若ハゲ29です。


面白いものを発見したので、記事にします。
その名も「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017 年版」

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf



知らなかったの私だけですかね??
ガイドラインであれば、私は信頼しますね。


さらに、日本皮膚科学会が出しているため、医学的根拠に基づいたものでしょう。


さっそく、気になったところをピックアップしていきます。


薄毛ガイドラインなるものを発見

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1.背景と目的


背景


「脱毛は外見上の印象を大きく左右するのでQOL(Quality of life)に与える影響は大きい.」

「皮膚科医の立場からは無効といえる科学的根拠に基づかない民間療法が社会
的に横行し,無効な治療法を漫然と続ける患者も少なくなかった.」


目的


「科学的根拠に基づいた情報を選び出し,医師,患者双方にとって標準的治療法を提示することで,本邦における男性型脱毛症診療水準を向上」

「新しい治療薬や治療手段が登場したこと,女性の男性型脱毛症に対する概念の変化があったことなどより今回のガイドラインの改訂に至った」


レビュー


理念がすばらしいじゃないですか。

こんなのあったら早く知りたかったよ~!!

情弱ってマジで怖いです。


2.疾患概念・病態と診断



疾患概念①


AGAの詳しい説明です。AGAの方は一読してみてください。


「男性型脱毛症とは,毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり,休止期にとどまる毛包が多くなることを病態の基盤とし,臨床的には前頭部や頭頂部の頭髪が,軟毛化して細く短くなり,最終的には頭髪が皮表に現れなくなる現象である。」


「この病態は男女を問わず同一で有り,休止期脱毛と異なり,パターン化した脱毛が特徴である.日本人男性の場合には20 歳代後半から30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して40 歳代以後に完成される.」


「日本人男性の発症頻度は全年齢平均で約30%と報告されている。20 代で約10%,30 代で20%,40 代で30%,50代以降で40 数%と年齢とともに高くなる」


ほうほう。


私は23歳で発症していましたけどね。笑


私は日本人男性の1割に入る薄毛エリートのようです。


疾患概念②


男性と女性の薄毛原因の違いを明記しています。


「男性型脱毛症の発症には遺伝と男性ホルモンが関与するが,遺伝的背景としてはX 染色体上に存在する男性ホルモンレセプター遺伝子の多型や常染色体の17q21 や 20p11 に疾患関連遺伝子の存在が知られている。」


「女性では男性と異なり,頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなるパターンとして観察される.発症時期についても男性とは異なり,更年期に多発するようになる。また後述する男性ホルモン依存性では病態が説明できない場合も有り,現在では男性型脱毛症より「女性型脱毛症」という病名を用いることが国際的にも多くなってきている。」


ガイドラインにAGAの原因が遺伝と明確に書かれていることは朗報です。

遺伝ならばあがいてもたかが知れていると納得できますよ。
だって努力しても身長は伸びないでしょう!?


病態


私の過去記事でも書いた内容が掲載されていました。


「一般的に男性ホルモンは骨・筋肉の発達を促し,髭や胸毛などの毛を濃くする方向に働く.しかし,前頭部や頭頂部などの男性ホルモン感受性毛包においては逆に軟毛化現象を引き起こす.」


「男性ホルモン感受性毛包の毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体が存在する
が,髭や前頭部,頭頂部の毛乳頭細胞に運ばれたテストステロンはII 型5α―還元酵素(5αリダクターゼのことですよ)の働きにより,さらに活性が高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換されて受容体に結合する.」


「DHT の結合した男性ホルモン受容体は髭では細胞成長因子などを誘導し成長期が延長する.逆に前頭部や頭頂部の男性ホルモン感受性毛包においては,DHT の結合した男性ホルモン受容体はTGF-β やDKK1 などを誘導し毛母細胞の増殖が抑制され成長期が短縮することが報告されている.」


長い文章のため、要約すると、男性ホルモンと5αリダクターゼ(酵素)が薄毛に影響しますよと言っています。


 診断


「男性型脱毛症の診断は問診により家族歴,脱毛の経過などを聴き,視診により額の生え際が後退し前頭部と頭頂部の毛髪が細く短くなっていることを確認する.」


このほかにもAGAの分類法が述べられていましたが、ここでは省略します。



3.治療



フィナステリドの内服は有用か?


男性に対しては推奨度A(最高)でした。


「男性型脱毛症に対するフィナステリド内服の発毛効果に関して,高い水準の根拠があるので,内服療法を行うよう強く勧める.他方,女性型脱毛症には内服療法を行うべきではない.また,少なくとも6 カ月程度は内服を継続し効果を確認すべきである.なお,内服を中止すると効果は消失する.」


まぁ私は副作用があったので勧めませんがね。


デュタステリドの内服は有用か?


男性に対しては推奨度A(最高)でした。フィナステリド同様に根拠があるためです。


ミノキシジル外用は有用か?


こちらも推奨度A(最高)でした。


意外です。塗り薬は効かないイメージがありましたよ。


臨床試験で増毛が確認できたためとしています。
正直、これならやってもいいんじゃねと思いました。

薬の内服はやらないと決めていますが、塗布ならば悪質な副作用もでないと思います。


ちょっと気になってきました。


有害事象についても見ておきましょう。


ミノキシジルの有害事象として,男女を通して瘙痒,紅斑,落屑,毛包炎,接触皮膚炎,顔面の多毛などが報告されている」


「393 名の男性被験者を対象とした,観察期間48週までのランダム化比較試験では,瘙痒,接触皮膚炎といった皮膚症状の出現率は5%ミノキシジル群で6%」


ミノキシジルの内服は有用か?


ミノキシジルの内服を行うべきではない」


推奨度はDです。
理由は以下の通り。


ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.それにもかかわらず,全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に,医師が安易に処方したり,一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので,医薬品医療機器等法の観点から問題視されている.」


ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.」


ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.」


植毛術は有用か?


自毛植毛術の推奨度はB(2番目)でした。
価格が高すぎるので、私は検討の対象外です。


「男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧める.女性型脱毛症には自毛植毛術を行ってもよい.一方,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに人工毛植毛術を行うべきでない.」


「国内外における自毛植毛術の膨大な診療実績を考慮し,フィナステリド及びデュタステリド内服やミノキシジル外用による効果が十分でない症例に対して,他に手段がない状況において,十分な経験と技術を有する医師が施術する場合に限り.男性型脱毛症には自毛植毛術を行うよう勧め,女性型脱毛症には行ってもよいこととする.しかし,日本国内で人工毛植毛術を施行することに医療法上の問題はないが,有害事象の発生を看過できないため,安全性に関する高い水準の根拠が得られるまでは,原則として人工毛植毛術を行うべきではない.」


 成長因子導入および細胞移植療法は有用か?


推奨度C2であり、
「成長因子導入および細胞移植療法は行わないほうがよい」


マジですか。2017の時点では推奨されていません。
こういうクリニックはありますが、ガイドラインでは推奨していません。


「これらの臨床試験の多くは,限られた施設における,倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にあり,安全性なども含め,その有効性は決して十分に検証されているとはいえない.」


「成長因子導入・細胞移植療法は今後が期待される治療法ではあるものの,「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」などの法規に則って施術する必要のあるものも多く,現時点では広く一般に実施できるとは言い難いため,行わない方がよいことにする」


かつらの着用は有用か?


これは面白いですね。医学と関係ないやんというツッコミが入りそうですが。
ユーモアが効いています。


推奨度はC1で


「かつら着用を行ってもよい.」
理由は以下の通り。


「26 名の男性被験者を対象とした,かつら使用前後にアンケート調査を実施した症例集積研究において,患者のquality of life(QOL)や満足度を客観的に示すPIASとVASの数値が向上していた」


「女性被験者では,かつらの使用により重症度に関わらずQOL は向上したが,
QOL が向上しても満足度が高まる結果ではなかった.かつらの着用による副作用は特に報告されなかった.」


「以上より,かつら着用は脱毛症状を改善するものではないが,通常の治療により改善しない場合や,QOLが低下している場合に,行ってもよいことにする.」



終わりに


医学的根拠が列挙されているので、信用できる文献だと思います。


ただ、私の意見と食い違うところもありました。


(フィナステリドなど)


塗布薬を全く信用していませんでしたが、このガイドラインではお勧め度が最高なので、検討してみてもよいかもしれません。

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